祝!丹後100kmウルトラマラソンを10回完走!鉄人「TAI-TAN(タイタン)」に認定されました!
ついに「丹後の鉄人」タイタンに!
2023年9月17日に開催された「丹後100kmウルトラマラソン」。
鉄人ランナー・かーきゅんさんが、同大会を10回完走する快挙を達成されました!
おめでとうございます!
当日は最高気温34度でむちゃくちゃ暑くて、2度も熱中症で走れなくなって、あきらめそうになりましたが、リタイヤの仕方もわからないから、完走しました(笑)。
同大会での、かーきゅんさんの自己ベスト記録は、2015年に出した9時間4分。
その後も、ご自身の足の骨折や、コロナ禍での大会中止など、様々な困難を乗り越えて、走りつづけてこられました。
同大会を10回完走したランナーには、「丹後の鉄人」として「TAI-TAN(タイタン)」の称号が与えられます。
そして、これからずっと、レース参加時は、タイタンだけの特別な色のゼッケンで走れるそうです。
すっげーーーっ!
かーきゅんさんは、ご自身が経営されるお店で、お客様通信を毎月発行されています。
その中で、10回目の100km完走となった、今回のレース手記を書かれました。
今回、当ブログでの掲載許可をいただきましたので、ご紹介いたします!
かーきゅんさん
ランニング歴19年。自己ベスト記録は、フルマラソン2時間54分、ウルトラ100km9時間04分。来店歴9年。フィッティング歴52足。大阪府在住。
ヤバ!30kmで熱中症!
例年のごとく深夜2 時に起床し、山盛りの白ご飯を3杯食べ(丹後の米はウマイ!)午前4 時20 分にレースがスタートしました。
100Km のスタートというのは、プレッシャーもあり、楽しみでもあり、ちょっと複雑な心境です。
コースの高低差はこんな感じ。
朝の涼しいうちに距離を稼ぎ、陽が昇り暑くなるころに山を登り、涼しいところに逃げ、風が吹く日本海沿いを走り逃げ切るのがセオリーなのですが、今は昔ほど速くは走れません。
思うように行かないことだらけです。
今年は特に朝から暑く、30Km 過ぎの七竜峠の辺りで走れなくなりました。
「えっ、こんなところで」と「あと70Km もあるのに」暑さで頭がクラクラして、歩くことしかできなくなりました。
もう、絶望感しかありません。
「ここでリタイヤか?」と思いました。
七竜峠まで歩き、給水所で座り込み、頭から水をかぶって、しばし休憩しました。
こんな事は今までなかった。
その間考えました。
「ここでやめるか進むか」
「頭がクラクラしているのは熱中症だ、これはヤバイ、もうやめておこう」
「しかし、このために半年間、しんどい練習もしてきている。やめるのはもったいない(笑)」
そんなことを考えるのですよ!!
ボロボロになっても
つまらないことで悩まないで、きれいに負けるのではなくて、ネッチョりひつこい中年男ですからボロボロになって負けよう。
しんどかったら歩いたらいい。
でも走れるところは走ろう。
行けるとこまで行こう。
そう考えると少し楽になりました。
が、やはり時折、絶望感に襲われます(笑)。
100Km を走るには体力も必要ですが、「どこで、どのような補給を受けるか」を考えるのも大事。
大会運営の給水所もたくさんあるのですが、「体を冷やすこと」ができないのです。
私は嫁さんから2 本の凍らせたペットボトルの補給を受け、コンビニでもアイスを食べました。
苦しい中でも遊び心を持って臨む、思っていても「弱音を口にしない」。
苦しいのは走っているランナーみんながしんどい。
10 時間以上走り続けるのですから、前後のランナーと走りながら、喋るのです。
それに100Km ランナーという人種はあまりいないので、分かり合える仲間は少ない。
でも100Km マラソン当日はお互い自分勝手に苦しい思いをしながら、分かり合いながら、励ましながら走るのです。
弱音を吐く人には近づきません。
かーきゅんさんは今年5月と7月にご来店、同じシューズを4足フィッティングして10回目の100km完走に向けて準備されました↓
なだめすかして70km
なんとか自分をなだめすかし、歩いてですがようやく70 キロの標高約400M の碇高原までたどり着きました。
ここにたどり着くにも走っては登れませんでした。
例年であれば、標高が上がるにつれ涼しくなるのですが、登っても、登っても、涼しくなりません(笑)
でもね、ここまでくればゴールが見えてくるのですよ。
あと30 キロ。
前後を走るランナーたちと朝のジョギング3 回分やね!とお互い励ましながら今まで登ってきた山をかけ下ります!
下りは走れるのです。
走れると不思議と力が湧いてきます。
こんな力が残ってたのか!
絶景の海沿いに出ると風が吹きすこし涼しく感じられました。
最後に残るのは
100 kmは自分の知力、体力、使えるものすべて集結して走りきります。
裸の自分でぶつかって完走を勝ち取ります。
ゴール前には苦しくて自分が丸裸にされます。
そして、スタートした網野の街に戻ってくると町の人々が拍手でよう頑張ったねと迎えてくれるのです。
最後に残るのは感謝の念でございます。
おかげさまでありがとうございます。
今回は私にとって10回完走の記念すべき大会でした。
丹後ウルトラ100 キロを10 回完走するとTI-TAN 認定書と言って京丹後市長さんより認定書がいただけました。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
タイムは12時間58分と、ずいぶんゆっくりになりましたが、足はおかげさまで痛くもなんともならなかったです。
10回目の100km完走おめでとうございます!
体や足のことを考えるとウルトラマラソンはやめてほしいのですが……かーきゅんさんが挑戦される限りは応援する覚悟です!
2022年のかーきゅんさん↓
お客様の声↓
旧ブログのかーきゅんさん記事
- 2014/04 初めてでダッサイシューズの話
- 2014/07 ランニングの核心の話
- 2014/08 100kmレース本番シューズ
- 2014/10 100kmを9時間26分で走破の話
- 2014/12 100kmで血の気が引く話
- 2015/06 休みの日に60km走る話
- 2015/09 「背中曲がってんで!」の話
- 2015/10 100kmを9時間4分で走破の話
- 2017/09 足骨折して100km走破の話