【ここだけの話】大阪国際女子マラソンの日本新記録更新とオリンピアサンワーズのインソールの話

Osaka Women's Marathon

数年前。
ホームページを作成している時、オーダーメイド・インソールの画像が必要になった。
画像の撮影のために、モデルとなるインソールを作ることにした。
インソールは、それだけでは地味な存在だし、非常に「絵になりにくい」商品だ。
できるだけ立体的に見えるインソールをモデルにしないと、商品としてわかりにくい。

さて、誰の足型のインソールをモデルにしようか?

「そういえば……」

ある陸上選手の「足型」が思い浮かんだ。

彼女は、中学~高校時代に、よくオリンピアサンワーズに来ていた。
ランニングシューズをフィッティングすると、彼女はインソールの履き心地を確かめるために店内を走った。
彼女は、とても軽やかに走った。
ピッチは正確に一定のリズムを刻み、足音はとても静かで、そよ風のように移動した。

彼女は5年間で、35足のシューズをフィッティングした。
彼女の「足型」から作るインソールは、とてもきれいなかたちをしていた。
アーチ(土踏まず)は高く、その立体的な曲線はどこまでもなめらかだった。

保存してあった彼女の足型データからインソールを加工した。
それを撮影し画像にし、ホームページを作成した。

「当店のインソール技術」のページ
「足を強くする履き物」のページ

2024年1月28日。
大阪国際女子マラソン。
オリンピアサンワーズ前の幹線道路「玉造筋(たまつくりすじ)」は、コースになっている。
当店は、31~32km地点に位置する。
私たちは沿道に立ち、彼女を待った。
その前を、彼女は力強く走り抜けた。
そして、そのまま偉業を成し遂げた。
彼女は、女子マラソンの日本記録を19年ぶりに更新した。

オリンピアサンワーズのホームページにあるインソールの画像も「日本記録保持者」のものとなった。

オリンピアサンワーズ前を走る前田選手
その走りは力強かった
テレビに映り込む川見店主とオレ

(おわりです)