【ランニング】パリ2024五輪マラソンを笑顔で走り抜いた、ある女性ランナーの特別な体験とメダルの話。
Running
Marathon
パリ五輪「日本代表」?
「お世話になった方には、このメダルを見て欲しくって」
パリ2024五輪のマラソンに出場されたN藤さん(女性)が、メダルを持って帰ってきてくださいました。
え?日本の女子マラソンってメダル獲ったっけ?
日本代表に「N藤」なんて名前の選手いてたっけ?
とあなたが思っても当然です。
というのも、N藤さんは、「一般ランナー」の「日本代表」として、パリ五輪マラソンの42.195kmのコースを走ったのです。
あまり知られてないかもしれませんが、今大会では、男子マラソン決勝(8/10)と女子マラソン決勝(8/11)のレースの間に、世界120か国から集った4万人の一般ランナーが、パリの同じマラソンコースを走りました。
パリへ!25足目のインソール
2024年7月。
N藤さんがご来店。
パリを走るランニングシューズをオーダーメイド・インソールでフィッティング。
来店歴14年のN藤さんにフィッティングしたシューズは、これで通算25足となりました。
ひょっとしたら地獄かも
さて、男子マラソンは、現地時間で8/10(土)午前8時スタート。
一般マラソンは、同日の午後9時スタートでした。
当初、N藤さんは心配していました。
夜9時のスタートから、仮に4時間でフィニッシュしても夜中の1時。
そんな真夜中のレースを、沿道で応援してくれる人はいるのだろうか?
それに、エイドはあるのだろうか?
そもそも、レースを支えるスタッフやボランティアは確保できているのだろうか?
4万人の外国人たちは、真夜中の暗闇の中、ただ黙々と42.195kmを走らされるだけなんじゃないか?
そうなったら、高いお金を払ってパリまで行くのに、地獄すぎる!
しかし、そんな不安は、杞憂に終わりました。
だって、こんな大会だったんですから!
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笑いっぱなしの5時間
走るコースは電飾でキラっキラ!
進むたびに目に飛び込んでくるのは、幻想的にライトアップされた歴史的な美しい建造物の数々!
吹奏楽バンドが生演奏で応援!
沿道には人・人・人!
途切れない声援と歓声!
異国の人たちとのハイタッチ!
「ジャポーーーン!!」
「トモコーーーー!!(N藤さんの名前)」
って、ゼッケンにプリントされた自分の名前を呼んで、みんなが応援してくれる!
N藤さんは、フィニッシュするまでの5時間、笑いっぱなしで走りつづけたそうです。
ちなみに、日本人のランナーは、ほとんど見かけなかったとのこと。
「ひょっとすると、この完走メダルは、今大会の五輪日本代表選手が持って帰ってきた金・銀・銅のメダルの数より、日本では希少かもしれませんよね(笑)」
もし4年後のロサンゼルス五輪でも、こんな特別なレースがあれば、絶対に出場したいとN藤さん。
4年後には。
今大会に出場しなかったあの国の人たちも、この国の人たちも、笑いあって、ハイタッチしながら走れる世界であったらいいのに、と思います。
お客様データ
- ランニング歴:14年
- 来店歴:14年
- フルマラソン自己ベスト:3時間50分
- フィッティング歴:25足